コラーゲンとは?私たちに欠かせない理由
コラーゲンとはタンパク質の一種
コラーゲンとは、体を構成するたんぱく質の一種です。
体内のたんぱく質の1/3はコラーゲンでできています。
コラーゲンはあらゆる組織に存在しますが、特に骨・皮膚・血管に多く含まれています。
コラーゲンがなぜ必要なの?
世間では「コラーゲン=肌がきれいになる」という認識が強いです。
いくつになってもきれいでいたい。そのために美しさを保つのも、たしかに大切です。 しかし私たちドクターウエルネスは、人間にコラーゲンが必要な理由は美容のためだけではない、と考えています。
コラーゲンは「健康寿命」を伸ばし、この世を去るその瞬間まで、充実した日々を過ごすためにこそ必要な存在です。
健康寿命とは生まれてから健康な状態でいられるまでの年齢です。
健康寿命の平均は男性で71歳、女性で74歳だとされており、この年齢を過ぎると自立生活が難しくなるとされています。
一方で、日本人の平均寿命は男性81歳、女性86歳です。つまり最後の9~12年は健康寿命が尽きた状態であり、寝たきりだったり家族の介護が必要だったりするケースは、少なくありません。
「健康寿命が訪れる原因」
健康寿命が終わりを迎え自立生活が難しくなった人のおよそ3人に1人が、骨と関節の衰えによる転倒やケガが原因だとされています。
言い換えれば年齢を重ねても「強い骨」と「丈夫な関節」があれば、自立生活が困難になる可能性がぐんと下がります。
そして強い骨と丈夫な関節を育てるには、コラーゲンが欠かせません。
骨の半分はコラーゲンでできています。骨密度が低くなっても、コラーゲンによって柔軟で折れにくい骨づくりが叶えば、骨折のリスクも減ります。
また、関節を保護する元を作るのも、コラーゲンの役割です。関節が安定していれば、足をしっかり上げて転びにくい歩行が可能となり、階段の上り下りによる転倒の危険性も減ります。
このようにコラーゲンは加齢によるリスクを軽減し、健康寿命を延ばすサポートをする存在です。
コラーゲンは年齢とともに減少
コラーゲンは口に入れたものが、そのまま体内でコラーゲンとして生まれ変わるわけではありません。
口から摂取したコラーゲンは、あくまで体内のコラーゲン生成を促す「司令塔」のような役割と、コラーゲンを作る材料を担っています。
ところが、体内で作られるコラーゲンの量は25歳を過ぎたころから減少していきます。
減少理由のひとつが、食事です。
コラーゲンが豊富な食材は肉や魚といった、加齢とともに食べる量も減りやすい食材です。
コラーゲン摂取量が減り司令塔と材料の数も少なくなってしまえば、当然、体内でのコラーゲン生成スピードも遅くなります。
すると骨や関節にコラーゲンが足りなくなり、転倒やケガによる骨折・ケガのリスクが上がります。その結果、健康寿命にも影響を与えることにになるでしょう。
一度、コラーゲン不足によって発生した骨・関節・肌のトラブルは、再び修復させるのは困難です。
つまり何よりも大切なのは、コラーゲン量を減らさずトラブルを予防するということ。
良質なコラーゲンは吸収もよいため、体内コラーゲンの量を素早く増やします。
体内のコラーゲン量の増加によって健康寿命の延命がかなえば、やがては自分の世話をする家族の将来に、負担をかける心配もなくなるでしょう。