肌や体に良いとされるコラーゲンですが、
「本当に効果があるの?」「飲んでも意味がないと聞いた」といった疑問や不安もあるのではないでしょうか。
しかし、コラーゲンを研究し続けること41年、東京農工大学の野村義宏教授によれば「コラーゲンは肌や骨、関節などあらゆる部分に必要」とのこと。各化粧品会社が開発の際は野村教授の助言を求めるほど、コラーゲンを知り尽くした野村教授に、コラーゲンの本質や効果について詳しくお話を伺ってみました。
<東京農工大学 農学部教授>
東京農工大学農学部附属硬蛋白質利用研究施設 教授
1990年、東京農工大学大学院博士課程修了。同年に同大学農学部附属硬蛋白質利用研究施設へ入所。現在も同研究施設教授としてコラーゲンの研究をおこなう。
研究分野は医用生体工学・生体材料学・生物資源科学。
著書・論文に「コラーゲンの製造と応用展開Ⅱ・第6章マリンコラーゲン」「食品機能性成分の吸収・代謝機構 第3章糖類 4.グルコサミン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸」「UVB照射ダメージ皮膚改善のための加水分解コラーゲン投与の適量」他。
招待講演実績として、「日本医用機能性研究会大会」「コラーゲンシンポジウム」「ペルーアマゾン研究所セミナー」などがある。
「私たちの体のどこをとっても、コラーゲンでできている」
コラーゲンとはそもそも何ですか?
私たちの体には細胞が36兆個あるといわれています。
そのひとつひとつの細胞を固めて、体に定着させているのがコラーゲンです。
つまりコラーゲンがないと私たちはバラバラになってしまう。
コラーゲンは肉眼では見えませんが、私たちの肌・骨・関節などをはじめとする体のいろいろな部分を形成しています。
私たちの体のどこをとっても、コラーゲンでできているんです。
コラーゲンは肌に良いっていわれてるけど、本当?
はい、本当です。
まず肌に関してですが、肌は紫外線を浴びると老化してしまいます。これを「光老化」と言います。光老化はシミだけでなく、シワの原因にもなるものです。
私の研究室では過去に、「光老化させたマウスにコラーゲンを与えるとどうなるのか」という実験を行っています。
結果、皮膚表面にハリが戻ったのを確認できました。
人間も同じように、肌の衰えをコラーゲンで補える可能性が充分に期待できるでしょう。
コラーゲンは骨や関節にも影響があるの?
骨にもコラーゲンが欠かせません。
骨=カルシウム、と考える方が多いかと思うんですが、じつは、骨の半分はコラーゲンでできているんです。
骨は堅ければいいってものではないんですよ。堅すぎると加重に耐えきれず折れてしまいます。家でいう耐震構造ですね。
コラーゲンが豊富な骨は免震構造、フレキシブルで柔軟な骨になり、骨密度が下がっていても折れにくくなるんです。
関節に関していえば、関節を保護するための体液「関節液」は、ヒアルロン酸が主成分です。
関節液のヒアルロン酸を作り出すのが、軟骨を覆っている膜。この膜が、コラーゲンでできています。
さらに、アルロン酸の結合性を上げて分子を大きくしてくれるのが、ペプチドです。コラーゲンがより細かく分解されたものですね。
つまり関節の保護をするヒアルロン酸を産み、より柔軟な関節作りの元となるのが、コラーゲンということです。
野村先生 インタビュー動画
野村先生から寄稿いただいた、コラーゲンに関するコラムを掲載しています。







